ある目的地に向かう為、30分程度タクシーに乗った。
そこで、頭の中を次のタスクに向けて整理しようと思ったのだが、運転手さんが気さくな方で
なんとなくしゃべりこんでしまった。
私は、タクシーを利用する際、そのドライバーが話しやすい方の場合、
結構いろいろしゃべるタイプである。
「どのあたりを走ってるんですか?」「どんな方を乗せます?」「景気どうですか?」などなど。
彼らは、いろんなバッググラウンドを持っている人間と密室で接する仕事なので、
面白いネタの宝庫なのだ。
サブプライム、リーマンショックの後、いつ頃からガクンと客足が減ったかといえば、
11月ぴったりらしい。例年12月はかき入れ時なのに、去年は全くダメだったとか。
それから、話はどんどん壮大になり、「今の日本社会はどうなるでしょうねえ」なんてことを語り合っていたのだが、私が最近興味をもっている、「はけん」問題について彼は「2元論」で話が終始してるのが危険だ、と言及した。
彼は、学生時代に、哲学や政治経済に熱中していたらしい。
そこで、ケイコは聞いてみた。
「派遣村、って最近あったじゃないですかァ?あれ、単に共産のプロパガンダでしかないと思うんですけど、なんであんなのに、だまされちゃうんですかねェ」
すると、運転手さんは
「お客さん、資本論ってご存知ですか?マルクスの。彼は、元々詩人で、飲んでばかりで母親にこのどら息子っていわてたんですよ。資本論ってね、言葉が美しいっていうかね、
ちぃとインテリはころっとだまされちゃうんですよ。耳に心地いいことが書いてるんですよねえ。阿呆はだめですよ、書いてることの意味がわかないから。」
といった。
もう少し突っ込んでみた。
「へえ、そうなんですか、なんかね、派遣村支持みたいな若い子って語彙も豊富なんだけど、言葉の意味がないっていうか、言葉の使い方がおかしかったり内容とあってない子が多い気がするんですよねェ」
運転手さんは、
「まあ、あれですよ、資本論に神はないですけど、新興宗教みたいなもんで信じないものは総てダメ、ですからねえ。論理もへったくれもないですよ。
言葉もめちゃくちゃなんです。当時は労働者階級について本気で考えた部分と、後世に名を残したいという欲があったんでしょうねえ。でも結構面白いです
よ。」
といった、ところで、目的地に着いた。
資本論。
村上春樹のノルウェイの森にそれを熱心に読む人物がいたようないなかったような・・・
ふうむ。蟹工船しかり、資本論しかり、マジ読みたくないけど世のトレンドを知るために、
よもっかな、と思いつつ、ケイコは次の場所に向かったのだった。
●赤旗、21年ぶり部数増=共産
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200901/2009012400191&rel=y&g=pol

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