土曜日、WOMBのパーティー06Sに行った。
WOMBとは映画「BABEL」に出てきた渋谷の大箱である。
名古屋のお兄さん。MC AGOが「メタルヘッズのDJ LEEが来るで」というので、
「誰だっけ?なんか知ってるような・・・・」と
WOMBのサイトでクレジットをみたら、な、な、なんと!!!
あの伝説過ぎるパーティー、ロンドン初のドラムンベースパーティー
「SPEED」のレジデンツDJじゃん、
あ、そっか、
そういうえばトラックもいっぱい持ってたカモ、と思い、
SOIっ子もといSOIクルーや、MC CARDZやらとパーティーに繰り出した。
実は、06Sに来るのは2年ぶり、いやもっと前かもしれない。
スベンヴァスやら、カッチョイイ好きなテクノパーティーは時々ふらっと行くこともあるけど、
06Sはいつも混んでで足が遠のいてしまった。
そして、UNITのDBSの方が好きなので、(過去にもお世話になったし)
大きいパーティーならDBS、といった感じである。
入るとDJ Leeがプレイしていた。
いわゆる、
メタルヘッズサウンズ、
である。BPMが速過ぎないのもドラムン古株年寄りとしてばいい感じなのだが、
いかんせん、音が小さい。
「ああ、そうだ、この06Sというパーティーは
AKI氏にならないと音が大きくならなかったなあ、まだ、そんなことやってるのか、、
いや、まてよ、
苦情の問題もあるし、時間帯を絞って音量を上げるなら、そりゃ、自社の人間がいい環境でできるようにするのはブランディング的に当たり前だな」
なーんてことをぼんやり考えながら踊っていたのだけど、
メタルヘッズ特有の飛ばすようなちょい高音域の
「ウワンウワンウワン」という効果音が鳴ったとき
(※すみません、説明できません。でもドラムン好きなら知ってるアノ音です)
あまりに音が小さくて、全然、迫力がなくて、悲しくなってしまった。
実際Lee氏のプレイも古いんだか、新しいんだか、ぱっとしないし、
というかゴールディーの去年出たトラック位派手目なtuneも欲しかったなあ、
なんて思っていると、急に音が大きくなり縦ノリになったので、
ブースをみるとDJ AKIに変わっていた。
ところで。
私は、現役でDJしている時は、WOMBという箱が嫌いであった。
「音(サウンドシステム)わるーーーーーーーーい」
と思っていた。
しかし、もうタンテも触らないし、ロンドンやUSにも行ってないし、
もちろん、それらのサウンドシステムを思い出すことはできるけど、
音とどっぷり隣合わせの生活
を止めてしまった今、
あまり、音の悪さは気にならなくなった。
それよりも、
WOMBという箱は、
遊園地みたいでいい場所だな、
と心から思う。
箱のつくり(導線)も音を聞きにきた高揚感を煽るようにできているし、
デザインワークも一貫性があってかっこいい。
(しかも結構お金がかかった印刷だったりする)
私はもっと、WOMBブランドは改良の余地がある、と客として思うけど、
いづれにせよ、誰をターゲットにしているかが明確で、
更には、こういうシナリオをひき、何を目標値にしているのがよくわかる。
WOMBの人のインタビュー(6周年のとき)
http://www.apple.com/jp/articles/report/womb/
この記事がいつのものか、また、この方が現職か否かは知らないが、
「通常」のビジネスなら普通のことをいっている。
しかしながら、
「クラブ」というまあ、いわばアングラ&水商売でやろうとしてる心意気は
個人的には好感がもてる。
逆にいうと、「ビジネス」として、上質のクラブをつくろうというプランナーが
少ないのかもしれない。
さて、DJ AKIのプレイである。
彼は人気者ではあるが、出る杭は打たれるか否か知らぬが
「全然DJが良くない」
という話を私はかつて150回位聞いた。もっとかも。
それくらい、酷評されているのに、人気のあるDJというのも、興味深い。
そういったノイズを一旦捨て、
フロアの中に入り、しばらく彼のDJに耳を傾けていた。
まず、思ったのは、
めちゃくちゃうまい。本当にうまい。
これは非常に驚いた。日本のDJすべてを聞いたわけではないが、
安心して聴ける→楽しめる、という点では、彼は本当にトップDJだろう。
パーティーDJとしても素晴らしい。
しかし皮肉なことに、マスター(PA)をあげてるので、
彼のミックスの良さが音と音が重なり潰れてしまっている。
AKIは特に音数の多い縦ノリの選曲をその時していたので、
もうすこし、PAをいじれば、音と音に空間ができ、
彼のプレイの良さがでるのに、と何度思ったことか。
いや、まてよ、
音をどどどどどどと洪水のように推す推す、というスタイルが
06Sの演出か?
うーんと考えていたところで、
同じような曲調ばかりが続き、
i was so boring.
こんなに上手いんだからどんなスタイルでも出来るはずなのに、
一貫して同じテンポ、同じ音色。
残念だなあ、、
どうしてなんだろう?
好みの問題?これがスタイル?むむむ。。
それでもラスト近くまでフロアに残っていたのは7割くらい。
やっぱり凄い。
ニーズに応えている、ということか?
少しして、女子トイレで、21歳の乙女と話す機会があった。
彼女は「ドラムン嫌いっすわ」という。どうもお友達付き合いできたようだが、
ノリが耐えられなかったとのこと。
「DJさん、カッコイイですよね?でも客、暴れるためにきてるような奴ばっかで
絡まれたりして散々でしたよ。
全然、音聴いてない人ばっかりで、次はないっすね」
正直な乙女である。私も同意だ。
パーティーの後、DJ LeeにどうしてもSPEEDの話を聞きたくて時間を頂いた。
SPEEDとは
90年代初頭に始まったロンドン初のドラムンベースパーティー。
レジテントには、Doc Scott,Kemistry&Storm,Fabioそして、Leeもいた。
私がドラムンベースに傾倒し始めたころには、このパーティーは終わっていたか
ちょっと記憶にないのだが、とにかく、憧れの存在、雲の上のパーティーである。
大好きなファビオ、ケミストリー&ストームのミックスをなんとかして
手に入れて、
聞いて聞いて聞いて、
同じレコードを買い、同じようにミックスが出来るように練習したりと夢中であった。
Lee氏に、「当時の”SPEED”ってどんなだった?一言でいうと?」
と聞くと
fashionable
といってた。当時はかかっていたのは、モロ、ラガ・ジャンプアップで
HYPE兄貴、ブケム先生、などいわゆる有名どころが集まっていた。
まさにジャングル黎明期!!!
どれくらいファッショナブル(流行っている、人が集まる)かというと、
オープンして10分でクローズ、
QUE(英:列)が300人並んでた。
だって!!!!!!!!!!!!!!!!
色々話したのだけど、最後に、
「今のドラムンベースシーンってロンドンはどんな感じ?」
すると苦い顔をして笑っていた。
それが答えのようである。
いずれにせよ、土曜日は、生き字引のようなLeeと話せたことが嬉しかったし、
色々収穫の多い夜であった。
最後に、画像でremixが出したJunglist HANDBOOKを検索したら、
絶版になっていた。。。。。。。。。。。。
涙が出そうだ。
あの本を端から端まで読み、持ってないレコード評に赤線を入れて、CISCOに購入しにいってたものなのに・・